皆さんこんにちは!
先週まで、大学の課題解決型プログラムに参加しており記事の更新がなかなかできませんでした。
今日から、また頑張っていきたいと思います!
今日ご紹介する本はこちらの本になります。
ハンス・ロスリングさん、オーラ・ロスリングさん、アンナ・ロスリング・ロンランドさん著
FACT FULNESS
ファクトフルネス
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
こちらの本は、世界で累計200万部を突破しています!
各国で翻訳版が出されているようですが、世界の売り上げのうち、なんと日本がトップの割合を占めているようです!
素晴らしい!
この記事はこんな人におすすめです。
- 国際学部系の人
- 海外に興味がある人
- 世界の状態は悪化していると思っている人
この本を読んで、僕は今までの自分を恥ずかしく思うようになりました😅
世界のことを一つも分かっておらず、知っている気になっていたのです。
皆さんも僕のように、世界に対するイメージを絶対に覆されます!
それではいきましょう!
内容の前に
ハンス・ロスリングって誰?
ファクトフルネスは三人によって書かれました。
ハンス・ロスリングさん、
その息子のオーラ・ロスリングさん、
オーラさんの妻であるアンナ・ロスリング・ロンランドさんです。
ここでは、ハンス・ロスリングさんについてご紹介します。
ハンス・ロスリングさんは、スウェーデン人の医師、公衆衛生学者です。
世界で多くの講演をオファーされるぐらい、著名な人です。
こちらは、ハンスさんのTEDトークになります。
翻訳もついていますので、ぜひご覧ください!
どんな本?
僕がこの本を一言で表すとするならば、
「僕たちの世界に対する誤ったイメージを、くつがえしてくれる本」
ファクトフルネスは、ジャンルでいうと「ビジネス書」みたいなのですが、もう普通に教科書です笑
社会の授業で、実際に使えるぐらいの内容だと思っています。
世界には、貧困・戦争・環境問題など様々な問題があり、
悪い方向に進んでいるな。。。
ファクトフルネスを読む前の僕です笑
それに、皆さんもこのように思っているかもしれません。
しかし、これは本当の世界を知っていない状態になります。
本のタイトルでもあるFACTFULNESSは造語になりますが、このような意味です。
FACTFULNESS=データを基に、世界を正しく見る習慣
つまり、自分たちの本能や勝手な思い込み・イメージではなく、データに基づいて正しく世界を見よう
という著者のメッセージがこもっています。
データというと、統計とか難しいイメージがありますが、決してそんなことはなく
読みやすいですので、ご安心ください。
はじめに
皆さんに考えてほしいクイズがあります。
ファクトフルネスには、全部で13の質問があるのですが、一部を抜粋しますね。
ハンスさんが世界中のお偉いさん、学者含め、いろいろな人に出したクイズになります。
質問1 現在、低所得国にくらす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A20% B40% C60%
質問7 自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年間でどう変化したでしょう?
A2倍以上になった Bあまり変わっていない C半分以下になった
質問9 世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A20% B50% C80%
『ファクトフルネス』より引用
これら3つは、最も正解率が悪かったものです。 正解はC C Cになります。どうでしたか?
僕は全部不正解でした笑 恥ずかしい😂
ハンスさんがオンライン上でこのクイズを、14の国で行ったところ悲惨な結果になりました😭
正解率トップの国と日本、その正解率を書きます。
質問1 スウェーデン11% 日本7%
質問7 ノルウェー16% 日本15%
質問9 スウェーデン21% 日本6%
この3つだけでは、いかに僕らが誤ったイメージを持っているか、証明することは難しいかもしれないですので
ぜひファクトフルネスを購入して、すべてのクイズにチャレンジしてみてください!
これやばいでしょ!笑
しかも、世界の頭のいい人たちも普通に不正解を選んでしまうみたいなんです!
普通にですよ?笑
ファクトフルネスの中では、細かく話されているのですが、簡単に事実だけ話すと
僕たちのイメージとは反対に、世界はいい方向に進んでいます。
Q なぜ、世界はいい方向に進んでいるのに、その反対のイメージを持ってしまうの?
A 私たちには「ドラマチックすぎる世界の見方」が染みついているからね
「ドラマチックすぎる世界の見方」は、先入観を表しています。
どんな先入観かというと、ファクトフルネスを読む以前の僕が持っていたようなものです。
「世界には、貧困・戦争・環境問題など様々な問題があり、悪い方向に進んでいるな。。。」このような考えです。
このような先入観は、人間が進化する上で身につけた10の本能と関係があると、ハンスさんは言います。
1分断本能 | 6パターン化本能 |
2ネガティブ本能 | 7宿命本能 |
3直線本能 | 8単純化本能 |
4恐怖本能 | 9犯人捜し本能 |
5過大視本能 | 10焦り本能 |
今回は、僕が最も勉強になったと思う1分断本能と5過大視本能についてお話していきます!
①分断本能 ~「世界は分断されている」という思い込み~
まず、分断本能です。
これはどのような本能かというと、これです。
世界は「先進国」と「貧困国」、「お金持ち」と「貧乏」のように2つに分かれているんでしょ?
それで、その2つの差は大きいよね?
はい、アウト笑
僕たちの多くは、この分断本能から「世界は分断されている」と勘違いをしているのです。
知っていると思い込んでいたことは、実は完全に間違っていたのです。
世界を4つのグループに
そこでハンスさんは、「世界を2つに分断することはやめよう」と言います。
さらに、「世界を2つのグループに分ける代わりに、所得レベルに応じて4つのグループに分けてみよう」と続けます。
レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 |
10億人 | 30億人 | 20億人 | 10億人 |
1日2$未満 | 1日2$~8$ | 1日8$~16$ | 1日16$~32$ |
※世界の人口は約70億人です。
それぞれのレベルの国が、どのような生活をしているか確かめていきましょう!
レベル1
皆さんが今までイメージしていた「貧困国」が、レベル1に当てはまるのではないでしょうか?
ここのレベルの人たちは、プラスチックのバケツを持ち、裸足で何時間も歩き、
ぬかるみに溜まった泥水を使うしかない生活を送っています。
薪で火をつくり、粥を食事としています。
レベル2
続いてレベル2です。
このレベルの人たちは、自分で育てた作物以外にも、ニワトリなどを買って卵を食べる余裕がでてきます。
収入も増えたため、自転車を購入して、何時間もかかっていた、水の調達が30分で終えられます。
そこまで余裕があるわけでもなく、一度病気にかかったら、身の回りの物を売り払う必要があります。
そうしたら、レベル1に逆戻りです。
レベル3
レベル3です。
このレベルになると、手元のお金も増え、水道管を引くことが出来ます。
電力も安定し、バイクも購入することで、近くの工場に行き、働くこともできます。
レベル4
僕たち日本人は、レベル4に相当すると思います。 一番上のレベルなんですね。
レベル4では、蛇口からお湯が出てきたり、当たり前のように車を使って移動します。
(レベル5があってもいいような気もしました笑 ジェットとか使っている人たちもいるんだから笑)
4つのレベル分けからわかること
最初の図から分かることは、これです。
世界の大半の人たちは、真ん中のレベルで生活している
これが事実なのです。 なんと、人類の75%が暮らしています。
「先進国と途上国の間には大きな溝がある」と考えも、「世界はお金持ちと貧乏の2つだ」と考えていた人も、
間違っているのです。
溝・分断の代わりに、中所得国が存在しています。
世界の大半を良い暮らしを送っているのです。
分断本能を抑える3つのポイント
本能だから意識しないと、抑えられないよね?
僕はそうだと思います。
分断本能を抑えるための3つのポイントはこちらです。
- 平均を比較すること
- 極端な数字を比較すること
- 上からの景色であることを思い出す
それぞれ、簡単にお話していきます。
平均を比較すること
クオリティの低いグラフを用いて説明していきます!笑
折れ線グラフを思い浮かべてみてください。
そこには、2つの折れ線が交わることなく伸びています。
(こんな感じ🤣)
この2つには、大きな差があるように見えますよね?
だけど、縦軸のメモリを変えてみると。。。
もう皆さん何を伝えたいか分かりますよね?笑
このようなグラフは、「ある意味正しいが、ある意味間違っている」ということです。
グラフを見るときは、縦・横軸、単位にも注目!
さらに、平均は分布を隠してしまいます。
先ほどのグラフ、あれは平均ですから、一つ一つの数字によって成り立っていますよね?
その一つ一つの数字分布をグラフにしてみると。。。
(細かいことは、気にしないでください!)
よくみると、グラフのほとんどは重なっているのが分かりますか?
つまり、分断されていないということです。
平均は便利で、ハンスさん自身も大好きと、本の中で話されていました。
平均の一歩先にある「分布」に注目し、ひとくくりにされた数字よりも一人ひとりの数字を見ることで、
より正確な全体像をつかむことができる。
分断されているように見えても、重なりがあることは意外と多い。
『FACTFULNESS』より引用
上手く伝えられた自信がありません笑
まあ、皆さんご自身で読んでもらうための、お楽しみということで!笑
極端な数字を比較すること
僕たちは極端な話や数字のほうが、記憶に残りやすくなっています。
メディアは、僕たちに興味を持たせることが仕事ですから、しょうがないことだと思います。
しかしその極端な話や数字を、そのまま受け入れてはなりません。
なぜなら、大半の人は両極端の中間にいるからです。
上からの景色であることを思い出す
高層ビルから見下ろす、低い建物の高さの違いは分かりにくいですよね?
どれも同じくらいに見えると思います。
それと同じで、僕たちレベル4で生活するしている人々は、レベル1,2,3の違いに気づくことができません。
「貧しい」という言葉があやふやになってしまい、区別がつかなくなります。
⑤過大視本能 ~「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み~
今回もまた、量が多くなってしまいましたので、次回の記事で⑤過大視本能をお話ししようと思います!
ごめんなさい🙇♂️ それと楽しみに^^
まとめ
僕も以前までは、世界は「先進国」と「途上国」の2つで成り立っていると思っていました。
しかし、人類の75%はどちらでもない、中間で暮らしています。
①分断本能についてのまとめです!
ファクトフルネスとは・・・話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。
それが、重なり合わない2つのグループを連想させることに気づくこと。
多くの場合、実際には分断はなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。
分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるか探すこと。
・「平均の比較」に注意しよう。分布を調べてみると、2つのグループに重なりがあり、
分断など無いことが多い。
・「極端な数字の比較」に注意しよう。人や国のグループには必ず、最上位層と最下位層が存在する。
2つの差が残酷なほど不公平なときもある。
しかし多くの場合、大半の人や国はその中間の、上でも下でもないところにいる。
・「上からの景色」であることを思い出そう。高いところから低いところを正確にみるのは難しい。
どれも同じくらい低いように見えるけど、実際は違う。
『FACTFULNESS』より引用
「勘違い」を「勘違い」だと気づくことは、難しいと思います。
ですので、どんなときも3つのポイントを忘れず、世界を正しく見ていかなければならないと思いました!
次回は、⑤過大視本能についてお話していきたいと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました🙌